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11月30
庄原市が誘致した (株)ジュオン が事実上倒産に
2007年6月から、庄原市が協定を結び、東城の市の温泉施設「リフレッシュハウス東城」にチップボイラーを設置しチップを販売・提供してきた木質バイオマス関係の会社である、(株)ジュオン(本社は広島市・資本金1億9,800万円)が、広島地方裁判所に破産申し立てすることが、2010年11月30日午後2時までに、明らかになりました。
負債額は11億3千万円といわれています。(株)ジュオンが、「リフレッシュハウス東城」にチップボイラーを設置した際に、市が(株)ジュオンに対し、2,000万円の補助金を出しています。
(株)ジュオンとその社長、専務が全額出資した、子会社である、グリーンケミカル(株)(2008年4月設立・資本金1,000万円)の工場建設(庄原市是松町の工業団地に2010年5月第1工場が完成。木材から、プラスチックの増量剤となるリグニンなどを生産する予定)には、国の税金4億6,200万円が投入されています。
それに先立ち、庄原市も、2007年10月に、実証実験施設の建物を、市が1,800万円で建設し、(株)ジュオンに無償で貸し出し、さらに、実証実験機器の導入に、市が1,400万円の補助金を出すなど、多額の助成をしています。
親会社の事実上の倒産(社長、専務も自己破産を申立中)で、子会社が、生き残ることは考えられず、従業員の雇用の確保(グリーンケミカル(株)は3名全員を解雇)などに対する対応が求められています。
また、国の税金4億6,200万円は、市をとおして交付した補助金であり、市が、会社に代わって、国に返済しなければならなくなる可能性が大きくなっています。
「この会社は、大丈夫だ」と、繰り返し説明してきた、市長の責任が、つよく求められます。
詳しいことが判明次第お知らせします。
イイネ!握手 これまでに 2 回。あなたも握手で
コメント4通 : “庄原市が誘致した (株)ジュオン が事実上倒産に”
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賛成した議員の責任はどうなるのでしょうか?また、米農家にばら撒くお金も無駄なお金だとサラリーマンの私は考えます。
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庄原市が「木質バイオマス」にうかれて払った代償は、庄原市の財政規模からすると大きすぎると言わざるをえないでしょう。議会のチェックはどうだったのでしょうか?
話は飛躍しますが、庄原市はペレットストーブ・ボイラーを推進して家庭用にも補助金も出していますが、申請件数は毎年10件以下と報道がありました。
ペレット製造には工場が必要です。ペレットを製造する工場では多量の化石燃料や電力が消費されています。
家庭ではペレットストーブを使用するにあたり、電気を必要とします。停電時には使用できません。
(薪(薪ストーブ)はどうでしょう?人力が必要ですが、工場がなくても作れます。木を切断するためにチェンソーなど必要ですが、これはペレットも同じ。薪を搬送するに自動車が必要ですが、これもペレットと同じ。薪ストーブは電気を必要としません。)話はそれましたが、本当に庄原市がバイオマスを推進していかなければならないのでしょうか?庄原市には間伐すべき林や鬱蒼となりすぎた雑木林があります。これらの木を工場で化学処理する必要があるのでしょうか?薪ストーブやチップボイラーなどでは、簡単に加工して利用できます。
ぜひ、庄原市は森林資源の利用を「木質バイオマスのみ」に偏らない方向へすすめて欲しいと思います。(例えば、三次市にあるように家庭の薪ストーブ設置にも補助金を出すなど)
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前々からあのペレットストーブはほんまにばかばかしいと思っていました。きっとあのルートで儲かる人々が何人かいたのでしょう。
本当に環境と地元の利益を考えるなら、薪ストーブで十分。風呂焚きに薪を作っているおじいちゃんたちに暮れに1,2万円でも補助金出してあげたら医者なんかにもいかず、とても頑張って薪作りしてくれてのにね。 -
困窮する庄原市の市制には市長を中心に議会議員たちの無知さが原因であり、彼らの決定には大変な責任があると思います。
破綻寸前の庄原市をあの夕張を文字って「庄ばる」と話した人がいましたがまさにそのとうりです。
情けない市民の代表者たちです、生活は困窮し後継者たちは町に脱出して行き、医者にも掛かれない年寄りばかりになってしまいました。
今になってもまだ、箱物を作ろうとしています。今、必要なのは「暮らし」のはず、しっかりして欲しい。
結果の出せない市長や議員に対しては減俸する必要があります。