-
1月30
(株)ジュオン問題等の第4回調査特別委員会報告 その3
2011年1月27日、午後1時から、市議会の、調査特別委員会が開催されました。
滝口市長は、公務で欠席し、2人の副市長が出席しました。
私は、今回の計画のずさんさ、今後の林業、木質バイオマスのあり方を明らかにするため、積極的に、質疑をおこないました。
日刊工業新聞社発行の、「科学技術の視点から森林バイオマス利用の在り方を探る」という本で、久保田 宏(東京工業大学名誉教授)、松田 智(静岡大学工学部准教授)氏は、次のような主旨の指摘をされています。
○木材を原料としたエタノール(木質バイオマスによるアルコール類の燃料)で自動車を走らせた場合と、木材を燃料として発電し電気に変え、電気自動車を走らせた場合の、エネルギー変換効率は、木材を用いて発電し、電気自動車を走らせた方が、10倍良い。
○木材需要の全量を賄って余りある森林を持つのに、その80%を輸入材に頼っている国は日本以外にない。
木材の国内生産を妨げている、生産材の林地からの搬出コストを低減するため、林地内の路網を整備しなければならない。
林地内の路網の整備に約5兆円の国費を10年計画で投入し、順次おこなえば、疲弊した地域経済を活性化し、林業産出額は、1.3兆円程度になり、雇用も15万人程度増え、20万人程度となり、木材の100%の自給率を達成でき、国民の利益となって償還される。○そして、短期、皆伐方式から、少量づつ頻繁に抜き伐りを繰り返す、長期、多間伐にすることにより、針葉樹の森林にも広葉樹が入り込む、生物多様性の豊かな森をつくることができる。
○そのとき、材料として利用できない部分が、初めて、木質バイオマスとして、エネルギー化利用の対象となりうる。
それを総合利用することで、持続可能な循環社会、地球環境保全型の社会をつくることができる。私は、今後、「こうした観点で、林業、木質バイオマスにとりくむ必要があるのではないか」と、指摘しました。
イイネ!握手 これまでに 0 回。あなたも握手で